「外資系のクレジットカード」について情報収集している人は、以下のような不安や疑問を持っていることが多いです。
あなたも同じような疑問や不安をもっていませんか?
- 外資系のクレジットカードって、どんなカードの事を指すの?
- 同じ外資系クレジットカードでも、何を選んでいいかわからない・・・
- どの外資系のクレジットカードを選ぶべきか、比較ポイントを教えてほしい
上記のような疑問や不安を持っているのに解決しないまま、外資系のクレジットカードを作ってはいけません。
ベストな外資系カードが選択できないでしょうし、そもそも外資系ではないカードを選ぶ可能性もあります。
せっかく外資系のクレジットカードを作るのであれば、自分のメインカードとなる1枚として発行したいですよね。
そこで今回の記事では外資系のクレジットカードについて、絶対に解決しておくべき疑問全てに、外資系カードを実際に利用している筆者が回答していきます。
この記事を読めば、あなたが知っておくべき外資系クレジットカードに関する知識はすべて網羅できますよ!
読み終えた時には、
- 外資系のクレジットカードの基礎知識
- 代表的な外資系クレジットカードを徹底的に比較した結果
についてはっきりと理解できているでしょう。
外資系のクレジットカードの基礎知識
まず紹介するのは「外資系のクレジットカードの基礎知識」です。
外資系カードといえば「アメリカンエキスプレス」と「ダイナースクラブ」が有名です。
2強といっても過言ではないでしょう。
そもそも外資系とは、外国法人または外国人が一定程度以上を出資する日本企業のこと。
はっきりいって「これが外資系企業だ!」といったような誰もが納得する定義はありません。
もっといえば、外資系クレジットカードとして有名なダイナースも厳密には「外資系」ではないです。
2015年に三井住友グループの企業、三井住友信託銀行株式会社がダイナースを発行する会社の持分を取得しています。
つまり現在のダイナースクラブカードの運営は日系企業のため、外資系の定義から脱するのです。
このように外資系という定義は非常に曖昧ですが、外資系クレジットカードといえば、アメリカン・エキスプレスとダイナースが該当するのは周知の事実です。
今回はアメリカン・エキスプレスとダイナースを「外資系カード」として取り上げていきます。
それぞれのクレジットカードにはどんな特徴があるのか、シンプルに解説していきましょう。
アメリカンエキスプレスの特徴
アメリカン・エキスプレスは、「アメックス」で知られたアメリカ合衆国の企業です。
国内では、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル(日本支社)がアメリカン・エキスプレスカードを発行しています。
1970年代から1980年代まで、世界中でクレカを発行している企業で、今では7,800万人の利用者が世界中に存在しています。
ダイナースクラブとともに最高のブランドイメージを持っているのが特徴です。
日本でも「ゴールドカード」「プラチナカード」「ブラックカード」「センチュリオンカード」は、非常に高いステータスがあり人気が高いです。
アメックスは、個人事業主や医師・弁護士の専門職用ビジネスカードの開拓者としても知られ、今もビジネスカードやプレミアムカード市場のシェアはトップクラス。
以前は利用可能なところが少なく、利便性が低いイメージがありましたが、現在は、VISAやMasterCardと遜色ないほど改善されました。
また、アメックスは他のクレジットカードにはない、幅広い会員向けサービスを特徴としています。
サービスの多くは富裕層からの要求から生まれましたので、費用面やスタッフのスキルは、他社がまねできない高い水準です。
アメックスカード26つの特徴を大解剖!気になる発行審査も徹底解説
ダイナースクラブの特徴
ダイナースクラブは、米国を中心に全世界で展開するクレジットカードです。
一般的に、国際ブランドの先駆者として、歴史に名前を刻む存在です。
ダイナースクラブカードの入会審査基準は非常に高く、カード会員のほとんどは、医者や弁護士の有資格者や大手企業の役員クラスに限られていました。
だからこそ、ダイナースクラブカードを所有するのは、社会的信用が優れているということを意味しています。
ダイナースクラブは、利用金額の制限を設けていませんので、高額商品の支払いや、長期海外出張時も余裕のある利用ができます。
ダイナースクラブカード7つの特徴を解説!気になる審査難易度も大公開
ここまでは、「外資系のクレジットカードの基礎知識」をお伝えしました。
外資系カードとは何なのか、どんな特徴があるのか等の基礎知識を、理解していただけたのではないでしょうか。
次に紹介するのは、「代表的な外資系クレジットカードを徹底的に比較した結果」です。
代表的な外資系クレジットカードを徹底的に比較
高いステータスを示すのに十分なクレジットカードとして、アメリカンエキスプレスやダイナースカードを思い出す人は多いのではないでしょうか。
どちらの会社もゴールドカード、それ以上のランクのカードも発行しており、一般カードでも他の会社のゴールドカードと同じレベルの内容です。
世界的知名度も高く、審査も厳格ですので、持っているだけでもステータスのあるカードとなっています。
年会費は高額ですが、高級感だけに惹かれて手に入れようとする人もいます。
せっかくならキチンとクレジットカードとしての能力を知ってから、手に入れるようにしましょう。
この章ではアメリカンエキスプレス(アメックス)カードとダイナースカードのそれぞれのスペックを比較していきます。
今回外資系クレジットカード2つを比較する要素は以下の7つです。
- 年会費
- 審査の難易度
- ポイントの獲得しやすさ
- ステータス
- 旅行保険の補償内容
- 空港ラウンジ利用
- 加盟店数
2つの外資系クレジットカードを比較した結果をシンプルにまとめますと、以下のようになります。
比較項目 | アメックス | ダイナース |
---|---|---|
年会費 | × | ○ |
審査の難易度 | ○ | × |
ポイントの獲得しやすさ | × | ○ |
ステータス | ○ | × |
旅行保険の補償内容 | ○ | × |
空港ラウンジ利用 | × | ○ |
加盟店数 | ○ | × |
アメックスとダイナースの「年会費」を比較
アメリカンエクスプレスカードのグレード別の年会費
- アメリカンエキスプレス・グリーンカード(年会費:12,000円)
- アメリカンエキスプレス・ゴールドカード(年会費:29,000円)
- アメリカンエキスプレス・プラチナカード(年会費:130,000円)
- アメリカンエキスプレス・センチュリオンカード(年会費:350,000円)
主なダイナースカードのグレード別の年会費
- ダイナースクラブカード(年会費:22,000円)
- ダイナースクラブ・プレミアムカード(年会費:130,000円)
アメックスグリーンカードとダイナースクラブカードは一般カードですが、ゴールドグレードのようなカードです。
他社の一般カードに比べると高い年会費ですが、年会費相応の手厚い保証や充実したサービスがあります。
センチュリオンカードは、年会費35万円と驚くべき金額となっています。
ゴールドカード水準のグリーンカードは、年会費12,000円とダイナースの約半分の金額になり、他社のゴールドカードの年会費と大差ありません。
ただアメックスもダイナースも全てのグレードを高い年会費とせず、その人の要求水準に合わせた段階的金額設定を行なっているのは良心的といえます。
アメックスとダイナースの「審査の難易度」を比較
高いグレードのカードなれば、クレジットカード会社からインビテーション(招待)を受けないと申請できません。
しかしアメックスのグリーンカードやゴールドカード、ダイナースクラブカードはインビテーションを受けなくても自ら申請できます。
アメリカン・エキスプレスとダイナースの申請基準を比べてみましょう。
アメリカンエキスプレスの申請基準
- 年齢制限なし
- 特に設定はありませんが、基本的に年収300万円以上の正社員なら可能
ダイナース申請基準
- 27歳以上
- 年収500万円以上
申請条件の厳しさを見ますと、ダイナースが上になります。
申請条件は審査難易度と直結しますので、ダイナースの方が、審査が厳しいといえるでしょう。
アメックスとダイナースの「ポイントの獲得しやすさ」を比較
どちらのカードもポイントは利用額100円につき、1ポイント貯まる仕組みになっています。
ただアメックスは、高級店のみと連携していますが、ダイナースは、楽天やYahoo!ショッピングなどのショッピングサイトや予約サイトとも連携していますので、さらなるポイントアップも期待できます。
高級店だけでなく庶民的なサイトもよく利用するという方は、ダイナースの方がポイントを貯めやすいでしょう。
アメックスとダイナースの「ステータス」を比較
両社とも、クレジットカードの中では高いステータスをもつカードです。
その中でも、最上級のアメックス・センチュリオンカード、ダイナースクラブ・プレミアムカードは、より高いステータスを示すのに十分です。
アメックスとダイナースそれぞれの最高グレードの2枚を比較して、どちらがより高いステータスなのか見てみましょう。
アメリカンエキスプレス・センチュリオンカードの特徴
- カードデザインの美しさで人気が高い
- 世界的に認知度が高い
- 手厚い補償と充実したサービス。
- インビテーションを受けなければカードを発行できないため、希少価値が高い
ダイナースクラブ・プレミアムカードの特徴
- クレカマニアの認知度は高いが一般的には知らない方も多い
- 手厚い補償と充実したサービス。
- インビテーションを受けなければカードを発行できないため、希少価値が高い
見た目の人気も高く、認知度も高いので、やはりセンチュリオンカードこそ真のステータスカードといえるでしょう。
アメックスとダイナースの「旅行保険の補償内容」を比較
項目ごとに補償額の多少の違いはありますが、いずれもその内容が充実しています。
他に海外保険に加入する必要はなく、その補償は十分なため、どちらかのクレカを持っていれば、安心して海外旅行を楽しめます。
ただ、あえて言うならば、アメックスだけの特典の方が多いのは事実です。
家族カードを持っていない家族に対する補償もあります。
他のクレジットカードの場合は、家族カードを持っている方は、親カードの半分の補償があるというのが普通です。
アメリカンエクスプレスの場合、家族カードを持っていない家族についても本カードと同じ金額が補償されます。
アメックスとダイナースの「空港ラウンジ利用」を比較
ゴールド以上のカードを所有していますと、国内空港ラウンジを無料で利用できる特典がついてきます。
アメリカンエクスプレスの場合は、国内だけでなく、海外の空港ラウンジも自由に利用できるプライオリティ・パスを取得可能です。
ダイナースはプライオリティ・パスこそ発行されませんが、ダイナース自体が空港ラウンジを所有しています。
ラウンジの数で見ますと、アメリカンエクスプレスが多くなりますが、そのサービス内容や利用しやすさで見ますと、いずれも同等です。
ちなみにアメリカンエキスプレス・ゴールドの会員は、プライオリティ・パスが発行されますが、スタンダード会員は、空港ラウンジを利用するたびに27ドルがかかります。
アメリカンエキスプレスのプラチナ以上のカードを取得すれば、いつでもどこでも無料で空港ラウンジを利用できるようになるのです。
そのため、一般カード同士で比べるとダイナースの方が上といってもいいでしょう。
また年会費の高さを考慮すると、一般カード以外でもダイナースクラブカードの方が安く空港ラウンジを利用できます。
アメックスとダイナースの「加盟店数」を比較
5大国際ブランドと言われているのは、VISA、MasterCard、JCB、ダイナース、アメックスです。
加盟店の数から考えるとVISAやマスターカードがやはり上になってしまいます。
5大国際ブランドで考えますと、ダイナースもアメリカンエキスプレスもVISAにはかないません。
ダイナースとアメリカンエクスプレスの二つに絞りますと、アメックスの方が加盟店の数が多いです。
すべてJCBと提携しているため、日本で使用に困ることはほとんどありません。
世界中で利用すると考えても、アメリカン・エクスプレスの方が利用しやすいでしょう。
ダイナースクラブカード7つの特徴を解説!気になる審査難易度も大公開
まとめ
以上、「外資系のクレジットカード」をテーマとして様々な知識を解説してきましたが、いかがでしたか?
紹介してきた知識さえ押さえておけば、外資系のクレジットカードに関する知識はすべて網羅できています。
今後、外資系のクレジットカードを発行する機会があるなら、今回紹介した知識をぜひ参考にしてみてください。