「農協のクレジットカード」について情報収集している人は、以下のような不安や疑問を持っていることが多いです。
あなたも同じような疑問や不安をもっていませんか?
- 農協のクレジットカードを作るメリットって何がある?
- 農協のクレジットカードって、デメリットもあるのだろうか・・・
- 農協のクレジットカードの審査って通りやすいの?
上記のような疑問や不安を持っているのに解決しないまま、農協のクレジットカードを作ろうとしてはいけません。
あなたに合っていないクレカの可能性もあるでしょうし、準備不足で審査に落ちることだって考えられます。
せっかく農協のクレジットカードを作るのだったら、全てを知ったうえで利用するのがベストです。
そこで今回の記事では農協のクレジットカードについて、絶対に解決しておくべき疑問全てに、クレジットカードを長年研究してきたクレカマニアが回答していきます。
この記事を読めば、あなたが知っておくべき「農協のクレジットカード」に関する知識はすべて網羅できますよ!
読み終えた時には、
- 「農協のクレジットカードの特徴・メリット・デメリット」
- 「農協のクレジットカードの審査基準と審査難易度」
についてはっきりと理解できているでしょう。
先にメリットを箇条書きでカンタンにお伝えします。
- JA-SSとホクレンSSでのガソリン給油が割引される
- JA直売店でのショッピングが5%割引される
- JAカードわいわいプレゼントの対象になる
- ポイントの使い道が多い
- 最初の年の年会費が無料
- 専用会員サイト「いーじゃんネット」が利用できる
- 旅行サービスが充実している
- ロードアシスタンスサービスが追加できる
- ネット専用会員サービス「Net Branch」が利用できる
農協のクレジットカードの特徴・メリット・デメリット
まず紹介するのは「農協のクレジットカードの特徴・メリット・デメリット」です。
農協のクレジットカードといえば、「JAカード」です。
JAカードは三菱UFJニコスとJAバンクが提携して発行するクレジットカードになります。
JAバンクは日本の農業協同組合(JA)、信用農業協同組合連合会、農林中央金庫、信用事業の総称です。
まず、基本的なスペックをまとめてみましたので、ざっと目を通してみてください。
申し込み資格 | 原則として18才以上(高校生不可) |
---|---|
国際ブランド | MasterCard・VISA |
発行日数 | 約2週間 |
利用可能枠 | 10万円~100万円 |
年会費 | 1,250円+税(初年度は無料) |
家族カード | 400円+税(初年度は無料) |
ETCカード機能 | あり(無料) |
対応電子マネー | なし |
ポイント還元率 | 0.5% |
JAカードは電子マネーに対応していない部分を除けば、クレジットカードとして平均的なスペックを持ちます。
JAカード9つのメリット
クレジットカードとして平均スペックのJAカードですが、他のクレカにはない独自の特徴やメリットがあります。
ここではJAカードのメリットや独自の特徴など、ポジティブな面を紹介していきましょう。
先に結論を言っておきますと、JAカードのメリットは以下の通りです。
- JA-SSとホクレンSSでのガソリン給油が割引される
- JA直売店でのショッピングが5%割引される
- JAカードわいわいプレゼントの対象になる
- ポイントの使い道が多い
- 最初の年の年会費が無料
- 専用会員サイト「いーじゃんネット」が利用できる
- 旅行サービスが充実している
- ロードアシスタンスサービスが追加できる
- ネット専用会員サービス「Net Branch」が利用できる
メリット1.JA-SSとホクレンSSでのガソリン給油が割引される
JA-SS、ホクレンSSのJAカードを利用して給油すれば、1リットルあたり2円割引で利用することができます。
割引サービスは、ハイオクガソリン・レギュラーガソリンと軽油の給油が対象です。
ガソリンで2円引きは相当大きいので、この特典目当てでJAカードを選ぶ人も少なくありません。
メリット2.JA直売店でのショッピングが5%割引される
対象のJA直売所にてJAカードで決済すると、支払いの際、5%を割引を受けることができます。
ただJA直売店の中には、一部の割引対象外の店舗があります。
5%割引が適用されるかは、売場に「JAカード利用で5%割引」と記載されたノボリが設置されているかどうかで確認してください。
メリット3.「JAカードわいわいプレゼント」の対象になる
JAカードでは「JAカードわいわいプレゼント」というポイントプログラムが実施中です。
1ヵ月のショッピング利用の合計金額1,000円ごとに1ptが付与される仕組みになっています。
ポイントの有効期間は2年です。
「JAカードわいわいプレゼント」では利用金額によって、次の年度のポイントがあがる「わいわいUP」というポイント優待サービスも用意されています。
1年間のショッピング利用金額によって、次の年度の獲得点数が優遇されます。
例えば年間利用金額が100万円以上だと、基本ポイントの50%分を加算される仕組みです。
メリット4.ポイントの使い道が多い
溜まったポイントは、好きな商品や提携先のポイントと交換することができます。
ヘルス&ビューティー、ファッション、料理など様々なジャンルの商品が用意されています。
また「モノ」でははく、他社のポイントプログラムやマイル、電子マネーと交換することができます。
JAカードのポイントを500ポイント貯めれば、1,500マイル、楽天スーパーポイント2,500ポイントに交換可能です。
その他のポイント移行の為替レートは、JAカードのサイトで確認してみてください。
メリット5.最初の年の年会費が無料
JAカードは年会費が1,250円+税金となっていますが、入会初年度の年会費は無料です。
また年間12万円以上のショッピング利用と携帯電話料金の支払い・電気料金支払いカード決済へと切り替えなどで、次の年度の年会費が無料になります。
まとめますと、次のうちどれか一つでもクリアすれば年会費が無料になります。
- JAカードで年間12万円以上のショッピング利用
- 携帯電話料金をJAカードで支払う
- 電気料金をJAカードで支払う
メリット6.専用会員サイト「いーじゃんネット」が利用できる
JAカードに入会すると、会員専用サイト「いーじゃんネット」を利用することができます。
会員の特典として旅館・ホテルの特別宿泊プランをはじめ、地方の特産品・加工品、旅行関連商品などをJAグループ特別価格で利用することができます。
入会金や年会費も一切かからないので、積極的に活用しましょう。
メリット7.旅行サービスが充実している
JAカードは、海外や国内旅行に役立つサービスが充実しています。
JAカードで決済をしてツアーデスクで申請すれば、海外国内パッケージ旅行代金が最大5%OFFになります。
JALパックやANA、日本旅行、近畿日本ツーリストなどの多様なパッケージが用意されています。
さらに海外で利用できるWi-Fiルータレンタルサービスを優遇価格(利用料金の20%OFF)で利用することができます。
海外旅行や出張中にWi-Fiルータを持っていることで、いつでも好きな時にスマートフォンやPCで、インターネット接続が可能です。
WiFiルーターは昨今の海外旅行では必需品と言っても過言ではないので、この特典がうれしい人は多いのではないでしょうか。
またJAカードには海外旅行傷害保険がついています。
日本出国前、JAカードで海外旅行代金を支払えば、保険が適用される仕組みになっています。
JAカード海外保険の具体的な保障内容は以下の通りです。
- 障害による死亡・後遺障害→最高2、000万円
- 傷害疾病による治療費用限度額→200万円
- 賠償責任限度額→2,000万円
- 携帯品損害の限度額→1旅行に20万円
メリット8.ロードアシスタンスサービスが追加できる
JAカードは「ロードアシスタンスサービス機能」を追加することができます。
ロードアシスタンスサービスを追加すると、24時間365日、オートバイ、自動車を問わずに助けを呼べます。
例えば外出中に事故やパンクなどのトラブルが起こっても、基本無料で救助を呼ぶことができるのです。
もし何らかのトラブルに見舞われた場合は、カード裏面にサポートセンターの連絡先が記載されているので、そちらに連絡してみてください。
ただしJAカードにロードアシスタンスサービスを追加すると、年会費が450円UPするので要注意。
あなたがどの程度の頻度でバイクや自動車を乗っているかどうかを考慮し、ロードアシスタンスサービスを追加するかを検討するといいでしょう。
メリット9.ネット専用会員サービス「Net Branch」が利用できる
「Net Branch」とはパソコンやスマートフォンで簡単に利用できるJAカード会員専用WEBサービスです。
ご利用明細やポイントの照会、登録内容の照会・変更、インターネットキャッシングの申請などで利用することができます。
オンラインで利用明細を確認できるようになり、いつでもどこでも簡単に把握出来て便利です。
もちろん、過去のご利用明細も確認や保存が可能で快適に使用することができます。
紙面の明細書を破棄する手間がなくなり、個人情報に気を使う必要もなくなりますよ。
JAカード知られざる3つのデメリット
ここまではJAカードのメリットを紹介してきました。
日頃からJA系の施設を使う人にとっては、非常に魅力的なメリットばかりなので「JAカードに決めた!」と思っている人もいるかもしれませんね。
しかし決断を下すのは、もうちょっと待ってください。残念ながらJAカードにはデメリットもあります。
最初に結論をいいますと、JAカードには以下のようなデメリットがあるので注意してください。
- 国内旅行傷害保険がついていない
- カードブランドはMasterCardとVISAのみ
- ネットからの発行申請ができない
デメリット1.国内旅行傷害保険がついていない
JAカードには海外旅行傷害保険として最高2,000万円の補償が付けられていますが、国内旅行傷害保険はついていません。
年会費が低価格に設定されているので仕方ないですが、国内旅行の傷害保険をカードにつけたい場合は、他のクレジットカードを検討してください。
デメリット2.カードブランドはMasterCardとVISAのみ
JAカードで選択できる国際カードブランドはMasterCardとVISAになっています。
JCBやAmerican Expressなどのカードのブランドは選択できません。
MasterCardとVISAは、国内、海外においても、加盟店が多いのでカードの利用をする時に困りはしません。
しかしMasterCardとVISA以外のカードのブランドを選択したい人もいるはず。
そんな方にはJAカードはおすすめできません。
デメリット3.ネットからの発行申請ができない
JAカードはインターネットからの発行申請には対応していません。
JAバンクの店舗窓口でのみ、申請することができます。
昨今のクレジットカードはネットの申請が一般的なのですが、店舗まで行かないといけないのは少々面倒です。
もしJAカード発行のためにお住まいの地域のJAバンクを調べるなら、下記のリンクから検索してみてください。
ここまででは、「農協のクレジットカードの特徴・メリット・デメリット」をお伝えしました。
農協のクレジットカードを利用する際の利点や弱みを、理解していただけたのではないでしょうか。
次に紹介するのは、「農協のクレジットカードの審査基準と審査難易度」です。
農協のクレジットカードの審査基準と審査難易度
農協のクレジットカードが気に入っても、審査に通らなければ意味がありません。
ここからは農協のクレジットカードの審査基準や審査難易度を紹介していきましょう。
JAカードの審査基準は「スコアリング」と「信用情報」
JAカードの主な審査は、「スコアリング」と「個人信用情報機関に登録された情報の確認」の2点を重視しています。
「スコアリング」は勤務先や住居に関する情報を点数化してカード発給の可否が決定する制度です。
スコアリングで特に重視されるのが、年俸と勤続年数です。
JAカードはパートとアルバイトでも申請が可能なカードなので、年収の壁はそれほど高くありません。
ハッキリいって、年収200万円台でも審査通過は不可能ではないでしょう。
しかし勤続年数が短い場合は、審査に通過する可能性が下がります。最低でも2年以上の勤務は必要でしょう。
一方、「個人信用情報機関の照会」はJAカード発行会社である「三菱UFJニコス」の加盟信用情報機関である「CIC」と「JICC」で行われます。
照会された時、延滞情報や個人破産情報などの事故情報が確認できた(いわゆるブラックの人)場合は、いくら年収や勤続年数などが良くても、審査に通過できないので注意しましょう。
JAカードの難易度は平均よりも少し高め
数多くのクレジットカードの中で、JAカード取得の難易度はどのくらいでしょうか。
結論からいいますと、平均的な審査難易度よりも少し高めです。
JAカードは審査基準を公開していないので、あくまでも筆者の経験則からの推測ですが、審査が緩くないのは間違いありません。
なぜ審査難易度が高めなのかというと、JAカードの発行会社が「三菱UFJニコス」だからです。
三菱UFJニコスは複数の銀行系カード会社と信販系カード会社が合併して設立された会社です。
つまり様々な会社の審査ノウハウが結集した会社といえます。
他の会社よりも多くの判断基準があるため、先述した「スコアリング」が厳しくなっているのです。
確かにクレジットカードの中でも審査が厳しくて有名な三井住友カードやJCBカードなどよりかは審査の難易度は低いです。
しかし楽天カードやアコムACマスターカードなど、“知る人ぞ知る”審査の緩いカードより難易度は高いです。
ただ個人的な経験則をいえば、JA組合員が申し込みする場合に限り、楽天カードレベルまで審査が緩くなると確信しています。
普通なら三菱UFJニコスの審査に通りそうにない人が、JAカードの審査を通過したのをみたことがあります。
審査に自信のない人でどうしてもJAカードに通過したいなら、JA組合員になってから審査に挑戦してください。
JA組合員になるには、最寄りのJAにいって申請するだけです。条件なしで誰でも会員になれますよ。
まとめ
以上、「農協のクレジットカード」をテーマとして、様々な知識を解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
今回紹介した知識さえ押さえておけば、農協のクレジットカードに関する知識はすべて網羅できています。
今後、農協のクレジットカードを利用するのであれば、今回紹介した知識をぜひ参考にしてみてください。